高さ調節&リクライニングできるベッドが嬉しい!【富士レークホテル |山梨県河口湖】

お出かけ

東京都障害者休養ホーム事業の助成金制度を活用して旅行に行ってきました。
☑️ 助成金の活用方法は こちらの記事 をご覧ください。

山梨県河口湖畔に位置する、富士レークホテル は車椅子ユーザーや障害をお持ちの方には有名なホテルかもしれませんね。公共交通機関での移動が困難で、福祉車両での車移動が必須な都内在住の我が家にとって、母と共に旅行できるエリアはせいぜい自宅から〜2.5時間圏内と限られます。

となると、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、茨城県、山梨県あたりの首都圏に絞られてくるわけですが、中でも山梨県は河口湖畔を囲むように観光スポットがまとまっており、道も割合平坦なことから、ダントツに車椅子での旅行がしやすいと感じるお気に入りのスポットです✨

ホテル館内はさすが、障害者休養ホーム事業の宿に指定されているだけあって、全てバリアフリー。どこへ移動するにも困ることはなさそうです。また、コロナ禍でもありますので夜のお食事は個室を選択。こちらも広々と問題なく入れました。肝心のお味は、「感動的に美味✨」と言うわけではありませんでしたが(笑)普通に美味しいです。
でも、スタッフの方が車椅子や障害を持つ人に慣れている感じがあり、優しかったのが良かったですね。食べさせやすいスプーンや、細かく切るようのキッチンバサミなども置いてくださり気遣いを感じられました。

そして今回、富士レークホテルを選んだ一番の理由。それは、「高さ調節のできるリクライニングベッド」が装備されたお部屋があること!毎回旅行先で、介護者となる私と父の大きな負担となるのがベッド周りの環境なのです。こちらの「バリアフリーコーナールーム」と言うお部屋は全部で数室しかないようですので、事前に確認してみてください。公式サイトからお部屋の様子や設備が確認できます。

「たかが、高さを変えられるだけ」
「たかが、リクライニングができるだけ」

軽くても4、50kg程度はある大人を何かあるたびに移動させるわけですから、この「たかが」が介護する側、される側の負担に大きく影響するのです。その他の介護グッズは旅行を想定して色々準備できますが、ベッドだけはどうにもなりません。最近はおしゃれなデザインのリクライニングベッドなんかも出てきていますし、健常者の方がテレビを見る際にも普通に便利だと思うので、これに関しては将来的にどこのお宿でも標準装備になるような未来 を切に願っています。

宿泊業界のみなさん、高齢者の旅行需要はこういうところにもありますよ☝️

このホテルには調節機能がついたベッドがあるのでかなり助かるわけですが、欲を言うとベッドをリクライニングさせたときにマットレスのズリ下がりを防止する「留め具」が機能しておらず、角度を強めると母ごとマットレスがずり下がってきてしまうのが難点でした。危ないですしね。

また、もう一点惜しいのが、お風呂。バリアフリーコーナールームのお部屋には「客室露天風呂付き」が無く、室内風呂のみ。お風呂場ももちろん広々フルフラットのバリアフリー使用で、座ると横からお湯が出るシャワーチェアなども装備されているのですが、お風呂場からはせっかくの富士山が見えず🗻
あくまで介護される側の設備は完備されているのですが、一緒に行った介護者としては、リクライニングベッドを選ぶと、富士山ビューと客室露天風呂を手放さないといけないのが酷なところでした。

今回、父と母はこちらのバリアフリーコーナールームに、私と夫はお隣の「客室露天風呂付きデラックススタンダード」と言うお部屋を選んだのですが、後者はベッドのリクライニング機能のみで高さ調節はついていない仕様。(でもなにやらリモコンが壊れてました(笑))
しかし、お風呂やトイレまでの導線は完全にバリアフリー仕様で真横まで車椅子が付けられる広々空間でしたので、「ベッドの高さ調節やリクライニングは気にしない」
と言う方にとってはお風呂窓から富士山も見えるので半露天風呂仕様のこちらの部屋が良いかもしれません。

いかがでしたか?富士レークホテルには体を移乗させてくれるリフト機能のついた大浴場もあったりと、かなり福祉設備には力を入れているホテルです。また気兼ねなく旅行できる日々が戻ってくることを願いたいものですね。

下村えり

下村えり

元パリコレモデル起業家。 バレーボール日本一。25歳から在宅介護歴15年、1歳児育児中のダブルケアラー。

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