初めまして。介護ブログ 日々是好日 -ひびこれこうじつ- 管理人の下村えりと申します。
25歳の時に、母親が交通事故により障害を負って以来15年間、「障害1級・要介護5」というこの国で定められる最重度の要介護者の在宅介護に取り組む、自称・介護のプロフェッショナルです(笑)。
そんな私が常日頃から持つ大きな違和感。それは世の中の多くのメディアが介護をまるで「この世の終わり」「悲壮感漂う最果ての悲劇」かのように扱うことです。確かに障害を持ち介護が必要な生活には「不便」が多いと言えます。しかし、当たり前の毎日が当たり前でなくなった時、人は初めてたわいもない日常に感謝することができ、ひとつひとつの出来事により豊かな感性を抱くことができるのではないでしょうか。ひょっとしたらそれは、何事もなく健康だった日々以上に尊いものだとすら思えるのです。
「後悔先に立たず」「親孝行したい時に親はなし」という言葉があります。
介護に取り組める時間は、大切な両親やパートナーにもう二度と会えなくなってから後悔をする前に孝行ができる、いわば「人生のギフトタイム」。
そんな時間をただ辛く悲しいものとして捉えるのではなく、良い日も悪い日も含め全てが好日という「日々是好日」の精神で一日一日を大切に過ごせるよう、私たち家族が長い年月の試行錯誤を繰り返し見出してきた介護を楽にする裏ワザ、「もっと早く使っていれば!」という便利グッズ、車椅子でも安心してお出かけできるスポットなどなど、知っていることで介護生活がもっと豊かに、楽になるコンテンツをお届けしたいと思います。